CD屋 2016年
ベストアルバム16

今年〜近年の作品から好きな順に。
2016年総評 ■近年手に入れたCDレコード本は全て記録するようにしているが、新譜はそれでもまったく聴けていなくて悔しい。改めてみると、1)不気味・緊迫・ヒリヒリした音楽と、2)アイドル〜かわいらしい音楽とを同時に求めている気配がするが、それらはもしかしたら正反対ということでもないのかもしれないし、つなげるのは「80年代」だろうか。また来年も歌を探して。

■01
戸張大輔
ドラム

2016(2009)
ずっと聴くと思います。得体が知れない。たまらない。何か入ってるんじゃないだろうか。

■02
JET WONG
港町神戸
2015
トランペッターのボーカルアルバム。チェットベイカーかジェットウォンかというところである。こないだの冬に手に入れたのもあって今年一番聴いたアルバムかもしれない。感動する歌心。11/18那覇「R」でのライブも含めて。神戸行きたいな。

■03
ペガサス
ペガサス

2016
ナゴムが復活したようだが、ペガサスみたいなバンドをリリースすべきではないのか。近年消えかかった不気味な歌のこと。怖いものみたさではなく田舎に帰ったような安心感があった。来年4月に・・・

■04
Phew
ニューワールド

2015
もうこの世から消えかかっているヒリヒリした音楽があった。ソロを聴くのは初めてなのもあり、かなりの衝撃。Phewの作品を集めたくなっている。終曲〜浜辺の歌、アルバムを聴いてすぐに浮かんだのは映画「渚にて」(観たことないが)。この幕が開いた向こうに広がるニューワールドは、一面の瓦礫の街か、一面の向日葵か、やっぱりなにも変わらない灰色の街か・・・。ものすごく刺激される。たくさん受信する。震災後のすごい作品。

■05
銀天団
-GINTENDAN-

2016
沖縄インディーでここまで気に入った作品はなかったと思います。カッコイイ。渋い。12/9D.A.N.とのライブもよかった。いつか野外爆音で星の下聞いてみたい。

■06
接近!UFOズ
水の発見

2016
今年の急接近。どこか懐かしい。力みがないのだろうか、しかし計算されてもいるようで、読めない。おかしな人なんだろうなと思います。ポップな歌ものは難しいです。だからうれしい。少し京都好きになってきたかも。

■07
3776
3776を聴かない理由があるとすれば -Vinyl Edition-

2016(2015)
アナログになってやっと聞けた、噂通りのすごい作品だった。いろいろ浮かぶ考える。少女漫画やエロという媒体を隠れ蓑?にして好きな表現をぶつけた過去の芸術家のことや、でもこちらは正面に立つのが生身の女の子であるという更なる豊かさ。アイドルはもっと聞かねばならん。

■08
MARK
Maki.K

2014
手に入れたのは去年末。首をかしげながらも結局よく聞いていた。マジカル。ピクニック。ウイスキー。

■09
漏電銀座
(ノドの迷路)

2016
逆柱いみりバンド。演奏もボーカルも漫画『ノドの迷路』オマケだけにしておくのはかなり勿体無いもので少し驚いた。好きなんだろうなあ。という思いが溢れていて、それが音楽家の作品からでないところがひとつ考えるべきポイントに。これもナゴムから出て欲しい。漫画と直結する不気味な世界がまたここにも残っていた。うれしい。

■10
テンテンコ
工業製品

2016
バックが豪華だからって比例してよい作品になると限らないのが特にアイドルものの面白さかと思うが、そこは流石テンテンコ。こぶりながよい作品。この路線すすめて欲しい。ただ!急に男性ボーカルでてくるのはとても萎える。クレジットにも見当たらないくらいのふとしたものならやめてほしい。世界がこわれる。

■11
シャラズルタラリ
シ☆ン☆セ☆ン

2015
ゑでぃまぁこん別バンド。セカンド?最初はおふざけだったのかな?CDR盤。しかしこのレベルの高さは流石。夏のウキウキピコピコポップ!

■12
鶯色
公園

2016
去年一番の衝撃、そこからすぐに出た鶯色セカンド。インパクト強かったからこそのネクストの難しさはあると思うが、ふたりの隠してもにじみ出る変態からは決して小手先だけのものではないというのを感じている。毎年出して欲しい。

■13
yumbo
鬼火

2016
涙でそうなyumboオーケストラの高揚感。今作にも邦楽史に残る!とまた大げさな冠つけたくなるようないくつかのぐっとくる歌があった。しかし1stから聴いてきた者としてはどうしてもボーカルに違和感が。

■14
田中雅紀
1

2016
戸張大輔、竹野恭章と並んで書いてあって、気になって買ってみたシンガーソングライター。ムードあります。日々ものすごい数のライブ。

■15
あがた森魚
近代ロック

2016
経験でいうと今年あがたさんとサシで過ごした時間は貴重なものだった。助手席〜一緒に海にも入った。あがたさんは海が大好き。またお話したい。

■16
煖臍
言い鳴り

2016
近くに居る歌モノ音楽家では一番注目する存在。歌をうたうふたり。まだまだこれから楽しみ。